2005年07月20日

客観的データと主観的データ

fa0f425c.jpg前回はデータ管理と情報に関して考察させて頂いたがご理解頂けただろうか・・・
そして、よりよい意思決定を行なうためには客観的データと主観的データの両方を活用することが重要であると述べさせて頂いた。

そこで今回は客観的データと主観的データについて考察してみたい。

例えば、心拍数によるコンディションの把握は、客観的データによるコンディションの把握であるといえるのだが、「疲れた」「だるい」「調子がいい」「快調だ」というような自分自身の感覚によってコンディションを把握する方法は主観的データによるコンディションの把握であるといえる。

このように、コンディションを把握するためには、客観的データによるものと、主観的データによるものの2つ方法があると考えられる。客観的データは主観的データに比べより正確にコンディションの把握が可能であると考えられている。なぜなら、主観的データは、個人の感覚によって得られるものであり、非常に目的意識が高く真面目な性格のスポーツ選手は、「休養」に対しある種の「罪悪感」のようなものを感じてしまい、「疲れた」という感覚が希薄になる可能性もあるのだ。

従って、主観的データばかりに頼ってコンディションの把握を行なうと、オーバートレーニング(症候群)の兆候を見逃してしまう危険性がある訳だ。
一方で、客観的データの場合は、心拍数等の数値として得られるため、個人の性格や感覚に影響を受けずある程度正確にコンディションを把握することが出来るのである。

しかしながら、あまり客観的データに頼りすぎないように注意することも重要なのである。

例えば、コンディションを把握するための客観的データ(項目)として安静時心拍数があるが、慢性的な疲労が蓄積している場合、安静時心拍数が高くなる傾向にあることが知られている。
そこで、安静時心拍数を毎日測定し記録していくことで、疲労状態を確認していくことが可能となる。

また、安静時心拍数は、持久的なトレーニングによって減少することが知られている。高橋尚子選手の安静時心拍数は38拍/分程度であるというのがその典型的な例だといえるだろう。

これらのことから、毎日安静時心拍数を測定し記録していくことで、コンディションの把握のみならずトレーニング効果の評価も出来る訳なのだが、非常に稀なケースではあるが、疲労が蓄積することによって安静時心拍数が減少することもあるのだ。

これは、疲労が蓄積し何らかの理由によって自律神経の一つである副交感神経の働きが高まり、安静時心拍数が減少する副交感神経オーバードライブと呼ばれる状態なのだが、この状態をトレーニング効果として判断してしまっては、取り返しのつかない結果となってしまう。

そこで、客観的データのみならず主観的データも合わせてコンディションを把握することでこのような危険を回避することが必要になるのである。(勿論、心拍数以外の客観的データ:体重、体温等を用いてもこのような危険を回避することは可能であるが・・・)

従って、「このように感じるとき客観的データである心拍数はどのような値を示すのか」「この心拍数の時、どのように感じるか」等を常に意識して、客観的データと主観的データをシンクロさせていくことが必要になるのだ。

つまり、自分の外(客観的データ)と中(主観的データ)から、自身のからだを見つめコンディションを把握する必要があるという訳だ。
posted by NOGU at 01:13| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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