2005年08月22日

ティモシー・ゴールウェイのコーチングメソッド_2

34f756d6.jpg前回の続きである・・・

選手が最高のパフォーマンスを発揮するためには、「セルフ1」を静め、「セルフ2」が自由に力を発揮出来る状態を作り出さなければならない。
そのためには、普段の指導方法を変える必要があるとゴールウェイは考えたのである。

一般的に行なわれている指導方法は、例えば、体重のかけ方、ラケットの高さ、腕の伸ばし方など、飛んできたボールに対して身体を動かしそのボールをキャッチ(ミート)するといった、身体の「反応」に関する指導だけだといえる。

しかしながら、例えばテニスは、相手と行なうスポーツであり、さまざまな状況の中でボールをキャッチ(ミート)しなければならない。
そのためには、「ボールがどの方向からどの角度で飛んできた」とうような「知覚・認識」も重要な要素となる。従来の「反応」に関する指導を中心とした指導方法は、この「知覚・認識」に悪いイメージを植え付けてしまう可能性があるのだ。

「知覚・認識」が悪いイメージによって歪められていると、すなわち、苦手な方向にボールが飛んできたというようなセルフ1が「知覚・認識」に作用してしまうと、不安や緊張によってスムースに身体を動かすことが出来ず、「反応」が阻害されやすくなってしまうのである。

ゴールウェイは、知覚・認識にセルフ1が作用しないようにすると、反応も改善され、それがよい自己イメージを形成し、よい結果出るようになることに気づき、知覚・認識を行なう時に、何らかの変数(パラメータ)に意識を集中させると、セルフ1が静まり、セルフ2が自由に力を発揮することが出来ることを発見した。

ここでいう、何らかの変数とは、例えばボールの回転に集中させるといったような、反応とは直接関係のない事象のことであり、単にボールが飛んできたことのみを知覚・認識させるものである。

つまり、スポーツ、トレーニング指導者は選手のパフォーマンスの良し悪しの判断や評価をはさまずに、選手がありのままの姿(状態)を認識できるよう、すなわち健全な自己イメージが形成出来るような指導を行なう必要があるという訳だ。

ここで、注意しなければならないポイントは、選手の中で形成しなければならないのは健全な自己イメージ(ありのままを認識すること)であって、プラス思考などによって自己イメージをポジティブにすることではないということである。

ゲームの場合においては、自己イメージをポジティブにすることも必要であるが、普段の練習の中で自己イメージをポジティブにすることは、さまざまな問題点を含んでおり、注意しなければならないといえよう。
posted by NOGU at 07:30| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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