2005年12月16日

これからのスポーツ・運動指導のスタイルとは?_その5

bdacd105.jpg前回は対象者(プログラム参加者、クライアント)の状態について「トランスセオレティカルモデル」に基づき分類し、それぞれの行動段階に応じたインストラクション・ティーチングとコーチングの使い分けについて考察したが、今回は対象者の状態について動機付けと依存度に基づき分類しインストラクション・ティーチングとコーチングの使い分けについて簡単に考察してみたい。

【対象者の状態に応じたインストラクションとコーチングの使い分け(動機付けと依存度に基づくインストラクションとコーチングの使い分け)】
対象者(プログラム参加者、クライアント)の動機付けと依存度に応じてインストラクションとコーチングを使い分ける。@タイプ1:内的動機付けが低く依存度が高いタイプ
医師に運動を勧められる等の外的要因によって運動の必要性を感じているが自ら積極的に運動しようとする意識が低い。何事を行なう上でも他人に依存することが多い。

「これをやれば痩せますか?」

運動経験が乏しくなりがちであるため、インストラクションやティーチングを主体とする指導が中心となるが、内的動機付けを高めるためのコーチングを行なう必要性がある。

内的動機付けを高めるための「気付き」のテクニック
運動の一過性の効果を感じさせるような指導を行なう。
例)運動の前後で柔軟性を測定するなど。

パーソナルトレーナーの顧客となりやすいが依存度が高く強制感(やらされている感覚)が高い傾向があるため注意が必要。「これをやっても痩せないじゃない!」といった言動が出たら要注意。

Aタイプ2:内的動機付けが低く依存度も低いタイプ
医師に運動を勧められる等の外的要因によって運動の必要性を感じ自ら運動する意識が比較的に高い。何事を行なうにも自分で何とかしようとするタイプ。

「医者に腹筋をやれっていわれたんだけど、どうやったらいい!?」

過去に運動経験がある場合も多く、また、自分で何とかするという意識が強いため必要以上なインストラクションは、強制感を感じてしまうこともあるのでコーチングを主体とする指導が中心となる。依存度を少し高め内的動機付けを高めるコーチングを行なうことによってパーソナルトレーナーの顧客となりやすい。

依存度を高め、内的動機付けを高める「リコメンド」的指導テクニック
現在の方法でも十分効果が上がるが、もっと効果を上げるためには別の方法を行なうと良いというような推奨型の指導を行なう。
例)「この筋肉は、こことここを繋いでいる筋肉ですから、こう動かすともっと効果が出ますよ!」もちろん、運動の一過性の効果を感じさせるような指導も有効。

一見すると非常にとっつき難いタイプであるが、実はパーソナルトレーナーの潜在的な顧客であるのがこのタイプ。

Bタイプ3:内的動機付けが高く依存度も高いタイプ
自らが運動の必要性を感じ、運動の楽しさを感じているが、過去の運動経験が少ない等というような理由によって、どんなトレーニング・運動を行なったら良いのか分からない。

自ら何かにチャレンジするという意識が低い傾向にあり、これまでに人に依存することが多い生活を送ってきた。もしくは合理主義的に何かの目的を達成するためにはその道のエキスパートに依存するのが一番だと考えている。

「あなたの指導でみんな痩せたっていうんだけど、私にも教えて!」

依存心が強い傾向にあるため、インストラクションを中心に、必要以上に依存されないように自己達成感を感じさせるようなコーチングを交えた指導を行なうことが重要。

自己達成感を感じさせるコーチングテクニック
これまでのトレーニングの成果を自らが実感できるような指導を行なう。
例)効果測定など

パーソナルトレーナーの主たる顧客になりやすい。しかし、クライアントが合理主義的に運動指導だけを依存している場合は問題ないが、生活全般を含む全てを依存してくるような場合には注意が必要。運動指導だけの関係であることを認識させる必要性がある。

Cタイプ4:内的動機付けが高く依存度が低いタイプ
自ら運動の必要性や、運動の楽しさ等を認識しており、これまでの運動経験を基に自分なりの運動スタイルが確立されている。

「このプログラムは面白いよね!」

自らの運動スタイルが確立されているので、必要以上のインストラクションやコーチングはあまり必要とせず情報提供を中心とする指導が有効。
例)「このプログラムはここが面白いからお勧めですよ!」

パーソナルトレーナーの顧客にはなりにくいタイプ。但し、口コミには弱い面もあるのでこのようなタイプに対する接客(コミュニケーション)も重要。
posted by NOGU at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | コーチング情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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