2006年08月12日

ダイエット情報にご用心

6eb9f741.jpgダイエット(減量)の有効性を立証する研究の多くで、投薬情報や健康状態、民族、年齢などといった研究結果に多大な影響を及ぼす重要な要素の記載が欠如していることがカンサス大学医療センター医学部のCheryl Gibson教授のグループの研究によって明らかにされた。

アメリカでは過体重あるいは肥満症が深刻な問題になっており、食生活、運動、遺伝子といった側面から減量に関する様々な研究が行なわれ、多種多彩なダイエットプログラムやダイエットサービスが開発されている。

しかしながら、これら減量に関する研究の一部には不備な点があることが指摘されており、Gibsonらのグループは、減量に有効とされる食事および運動を評価した多くの研究報告について、そのクオリティを分析すること試みたのである。その結果、対象とした研究の92%が投薬情報を記載しておらず、34%が被験者の健康状態を記載していことが明らかにされた。

また、民族に関するデータが記載されていない研究が86%、年齢が記載されていない研究が11%、女性被検者の閉経に関するデータが記載されていない研究が8%、性別が記載されていない研究が4%もあったことが明らかにされた。

さらには、実験終了時の被検者数が記載されていないことが多いため、多くの研究では評価した減量方法(プログラム)の脱落率について評価することが出来ないことが示唆されたのである。

このGibsonらのグループの研究結果を受けボストンにあるタフツ-ニューイングランド医療センターのアテローム硬化症研究室肥満症研究部門主任のMichael Dansinger 博士は「肥満症の研究試験報告には補うべき不備な点が多くあり、今回の研究結果を謙虚に受け止めて状況を改善すべく努力する必要がある」と指摘している。

投薬状況や健康状態、民族差、年齢や性差は肥満や減量に関して大きな影響を及ぼすことも少なくない。

減量効果がなかなかみられない原因が、ある疾病によるものであったという事例も少なからずとも存在するのである。

情報化社会ともいわれる今日では、様々なダイエット情報が蔓延しているといっても過言ではないが、多くの情報にはこのような背景があることも理解し惑わされないように注意しなければならない。
posted by NOGU at 12:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ダイエット情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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