2006年08月18日

ホメオパシーとプラセボ効果

dda7ca20.jpg皆さんは「ホメオパシー」という代替医療をご存知だろうか!?

ホメオパシーとは、疾患や障害の原因となる物質と同種の自然界に存在するレメディー(植物や鉱物、動物由来の物質)を希釈して少量投与することで人間が本来持つ自然治癒力を促すという治療法である。

このホメオパシーは主に欧米諸国で盛んであり、ホメオパシーを専門とする医師は全世界に10万人いるといわれている。

ホメオパシーで用いられるレメディーは3,000種類以上あるといわれているが、主なものを挙げると、ヒ素、硝酸銀、トリカブト、ミツバチ、イカの墨、牛肉の腐敗した液などの200〜300種類で、大部分が錠剤や顆粒状剤の経口薬として用いられている。現在、全世界では約5億人もの人がホメオパシーによる治療を受けているというが、その効果については多くの専門家が議論をしており、最近になりホメオパシーは、プラセボ(偽薬)効果と同じものに過ぎないとする研究が報告された。

つまり、ホメオパシーの効果は、いわゆる思い込み効果であることも否定出来ないという訳だ。

Peter Juni博士(英ブリストル大学社会医学部)らは、呼吸器感染症、手術、麻酔治療などの領域においてホメオパシーの効果について検証した結果、ホメオパシーの効果はプラセボ効果と同様であることを示唆し、ホメオパシーの効果は「患者と医師との間にみられる強力な連帯感」「治癒への信念」「プラセボ効果や疾患の自然歴との組み合わせ」によってもたらされるものであることを指摘した。

そして、ホメオパシーで用いられるレメディーには有益性がないことを示唆し「治療選択肢」の一つとして単独でホメオパシー療法を用いることは大きな問題を引き起こす可能性があることを示唆した。

今回のこの研究結果については多くの専門家が関心を示しており、この結果を支持する専門家がいる一方で、今回の結果には何らかのバイアスがかけられている可能性もあり更なる検討が必要であると考えている専門家も多いという。

いずれにしても、プラセボ効果の影響があったとしても疾病や障害が治癒するのであれば、患者の心情としてホメオパシー療法に依存することを否定することは出来ないが、EBMが主流となりつつある今日、更なる研究によってホメオパシーに関する科学的根拠を明らかにする必要性はあるといえるだろう。
posted by NOGU at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ医・科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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