2006年08月26日

肥満にはご注意を!

321692e8.jpg「中年太り」に代表されるように肥満は成人の代名詞といっても過言ではないが、近年では肥満傾向の子供が増加傾向にあり、幼少期から青年期における肥満が様々な影響を及ぼすことが明らかにされている。

最近になり、軽度であっても青年期に肥満を来たすと成人後の心臓疾患に対する予防能力が低下することが明らかにされたのである。

Peter H. Whincup(英セント・ジョージ病院心血管疾患疫学教授)らが、超音波を用いて13〜15歳の青年の動脈(471例)を調査した研究では、過体重であると動脈の伸展性が低下することが明らかになり、この研究結果から青年期における過体重がその後長期にわたり心疾患のリスクファクターになりうることが示唆された。これまでの研究結果から青年期においても“重度”の肥満を来たすと動脈内腔の内皮が損傷し、動脈の柔軟性が低下することが明らかにされていたが、今回の報告によって肥満症と定義されるBMI30以上に満たなくとも動脈内腔内皮の損傷が起こりうることが明らかにされたことになる。

また、実は最近まで血中コレステロール高値や高血圧症といった心疾患の危険因子は小児、青年期の子供に認められるケースは少なかったというが、今回の報告ではインスリン抵抗性、拡張期血圧値、炎症マーカーであるC反応性蛋白値と、動脈の伸展性低下との関連性が認められたという。

今回の研究結果を受け、Stephen Daniels(米シンシナティ小児病院小児科教授)「アテローム硬化症の早期の過程を理解するにあたり、動脈の伸展性を評価するという概念は重要であるといえる。また小児の肥満症が増えている社会では、積極的にこれを予防するよう努める必要がある」と指摘した。

同様にWhincupは「現段階では、個々にというわけではなく社会全体に対して、小児や青年期の子供たちに肥満防止のためにカロリーを採り過ぎないように呼びかけることが必要だ。成人と同様に”よい食事と運動を心がけること”が彼らにも当てはまる」と述べた。

いずれにしても年齢に関わらず肥満には注意すべきであるといえよう・・・
posted by NOGU at 10:14| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ医・科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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